時代遅れになった決闘
いまから何百年も前、男が相手に一対一の決闘を挑むことは名誉と勇気の証でした。決闘はたいてい一人の女性をめぐるもので、勝ったほうが結婚することができました。ただ、決闘といっても剣が武器の時代ですから、どちらかが相手に一太刀浴びせたら勝敗が決まり、負けても死ぬことはほとんどありませんでした。
ところがその後、拳銃が発明されたため、決闘は命賭けになり、負けたほうが死ぬことは珍しくなくなりました。ときには両方が死にました。そのため、決闘という決着のつけ方は廃れてしまいました。
同様に、核兵器が発明されたために、戦争は双方の国を滅ぼすものとなりました。もはや戦争は時代遅れなのです。戦争を廃れさせなくてはなりません。