PEACE STORIES

戦争を防いだ女性たち

ノルウェーは1905年にスウェーデンから独立しました。

このときノルウェー軍とスウェーデン軍は国境沿いに対峙し、いまにも戦争が始まろうとしていました。ノルウェー軍は兵士の数が少なく、戦っても勝てるとは思っていませんでしたが、一歩も退く気はありませんでした。

というのは、かつてノルウェーはデンマークの一部だったのですが、デンマークがナポレオンの側について戦争に破れた1814年にスウェーデンに割譲され、その後90年の長きにわたって、スウェーデンに支配されていたからです。

一触即発の危機的状況にあった両国が、戦争を回避することができたのは、両国の女性たちの勇気ある行動のおかげでした。

ノルウェーでもスウェーデンでも多くの女性が立ち上がり、にらみ合う両軍の中間地帯に集まって、手をたずさえて平和のための陣営を張ったのでした。両軍とも、自国の女性たちを傷つけることはできないと考え、戦端を開くことはありませんでした。

最終的に、スウェーデンはノルウェーの独立を認めました。ノルウェーは戦争をすることなく独立を勝ち取ったのです。

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